CR123サイズの良いところは、やはりコンパクトで軽いとこ、それでいて結構パワーも出せるってとこでしょうか。 しかし、あまりハイパワーに振ると・・ランタイムは短くなり、ボディは激アツになり、LEDは熱ダレて効率下がるし、それを緩和させるにはボディが大きく重くなっていってしまう。 よってランタイムは30〜40分。 これは昨今のCR123ライトで16340(RCR123)を使った場合のお約束のようになっていると思います。 もちろん一次電池のCR123Aを使えば1時間位は使えるわけですが、非常用ではなく普段使いするには運用コストが高くなってしまうのがネックですね。 それ故にCR123ライトのランタイムは30分〜40分。 これは現在「RCR30-40」と言う法則で呼ばれ・・・てはいません。。 しかしなあ・・もうちょい使えるとありがてえ、そう思う時もあります。 まあこのサイズのライトは単発的に数分パっと照らしてしまうってえ使い方がメインなので問題ないっちゃあ無いのだけれど。 そこで私はこう願った。 「ドングリさんドングリさん、もうちょい長く使えるようにしてーな」 答えは「fuzakeruna!」 (オマエモナー) 「でも・・出来ない事もなくってよ」 (ツンデレ?) 答えは単純明快、つまりはこう言う事ですね。これを・・・。 少ーし出力を落として・・・。仮にEcoモードとしましたが、これくらいでどう? ・・って判りにくいので並べてみます。これは肉眼に近いくらいに調整はしてありますが、それぞれ異なる時間で見ると明るさの区別がつき難いくらいに右側の照度を落としてあります。 前回、無段階調光の動画の最後にMaxからほんの少し明るさを絞った事に気づかれた方はおられたでしょうか? MaxからMinへ向かい始めの瞬の間(約0.3秒くらい?)で締めこみましたのでわかり難かったかも知れません。 肉眼で”今明るさが変わった”と感じるほんの一瞬ですね。 それが上の画像なのですが、はたしてどれくらい出力を下げたかと言うと・・・。 0.5・・1/2・・・ハーフ。 そう、これが約50%の出力になります。 まあこれは意図的に判別しにくい条件で判別しにくい画像になっていますが、肉眼でもおそらくパッと見たら「ん〜・・ま、こんなものだったかな?」程度に感じてしまう差となっています。 で、私もこんなんで本当に半分の出力になってるのか見た目では判別し難いので、まずはランタイムを取ってみました。 本当に50%出力になっているのならMaxの倍以上持つはず。結果は1時間40分・・100分を超えました。 Maxでは39分でしたので約2.6倍時間が延びたわけですね。 ・・って、ありゃ?少し出力抑え過ぎたかも。。 出力が下がればLEDの効率は上がり、充電値の電気化学反応にも余裕が生まれ、電位差が少なくなれば保護回路の作動も遅れる(たぶん)のでリニアにはならないのは確かだと思いますが、予想ではせいぜい2.2倍くらいかなあと考えていました。 実は照度はMaxの約90lmに対して約42lmと50%を少し切っておりました。 (本当は60lm辺りを狙っていました) そこでランタイムから考えられる効率の上昇分を加味すると、Maxの出力700mAに対し300mA程度ではないかと推察されます。 それでも肉眼での見え方はけして半分の明るさにはならない、ってとこがミソでウマーなとこですね。 と言っても、この見え方ってやつは個人差もありますが、先にも触れた通り条件に左右されます。 ”外部の光の影響を受けない閉鎖された空間で静止した状況” に、おいてはこの式が発動します。 おそらく比較が出来ないから脳のプリセットにより補間されやすくなるってえ仕組みかも知れません。 この場合に限り、誰だかの法則も機能します。 えーと・・・明るさが半分になってもヒトはそれを半分とは感じられない・・でしたっけ? そうヒトが半分の明るさに感じた時、実はそれは1/3〜1/4の明るさなんですね。 しかしこの式はこのままでは全てに適用されない事にも留意すべきかと思います。 所詮は特定の条件とセットで機能する法則に過ぎないので、扱い方を誤ると・・・ヒトに害を為す・・かも。 でもまあ、半分までは高速移動体でもない限りセーフと言っても良い範囲だと思います。 むしろハンディライト(照明設備ではない)にとっては最も美味しいゾーンとも言えます。 50%出力は明るさ感を大きく損なわずに、LEDの効率は上がるわ電池は長持ちするわ熱くならないわと良い事づくめ。 だけど・・・あまり利用されていない。 何故だ! ボウヤだか・・もとい、先の法則の呪いかも知れませんねえ。 そりゃあ作る側からすりゃあ嫌かも知れません。 なんたって本当に半分の出力にしたら、自慢のMaxの明るさにしても「おお!すげえ明るくなった」と感じられなくなってしまう。 たぶん「またちょっと明るくなった?」くらいの感覚かと。 それ故Max100%の下・・Midは感覚的に半分の明るさに感じられる25%〜30%出力と相場が決まってしまっているのでしょうね。 そうして耳を澄ませば回路から何やら声が聞こえます。 50%が美味しい事は判っている。だけど・・ 「そうしなければMaxの価値が認めてもらえないんだ!」 これが回路にかけられたある種の呪いであると言った理由です。 しかし、それはもったいないよなあ・・・。 一番美味しいところを捨てているようなモノだもの。 と、ズーーっと考えていました。 でも確かにあまりにメリハリが無いってのも考えモノです。 作る側もMaxでは「どうだ!」って言いたいだろうし、使う側も同じくらいの明るさなのに使える時間が倍になったり半分になったりと迷うかも知れません。 ですのでもしメーカーがこれを実践するとしたら、明示的にMaxあるいはHiと違う事が判るようにする必要はありそうです。 こぉ専用の切り替えスイッチとかで分けるわけですね。 そしてこうアピールすれば良いかと思います。 「明るさは大きく損なわず2倍長持ちのエコモード搭載!」とか。 と言っても実はGENTOSなんかは結構(本当の)50%モードを搭載しているのですが、ランタンのように指向性の低い機器ではあまり意味が無く、使用されているLEDの特性も実装方法もそれなりなので、これが有効に機能するのはやはり高効率LEDを搭載したハイパワー系のハンディライトが一番かと思われます。 とりわけMaxの出力がボディに対していっぱいいっぱいのCR123ライトでは旨味が大きい。 そうすれば、肉眼での明るさ感は最初の画像くらいで使える時間を倍になる。なんならもうちょい電流増やして時間的には80分コースくらいでも良いですね。 それなら見た目の明るさの差は更に縮まるけど・・・調整も肉眼だと難しそうかも。 iTP C9だと0.2秒くらい? また当然ですが電流が減る事で発熱も減ります。開始温度が異なるので判りにくいですが・・Maxは27℃開始で51℃まで、Ecoは29℃開始で43℃まで・・でした。 これ位なら連続点灯が必要な時でも何とか素手でも保持していられそうです。 この様にカレントハーフはエコで明るく快適なライト作りにとても有効なのですが・・今のところは自分でセッティングするしかないのが現状でしょうか。 そしてこのC9、中華ドングリはそれが比較的容易に出来るって点でも評価出来ます。 一応NovaTacなんかでも出来ますが一手間余分にかかるので、簡単さではiTPかSpartanianII、NITECOREでもEX10の方が一般向けかも知れません。 それでいてC9はいざ限界パワーを追求する場合においても、おそらくCR123ライトの中では最も放熱面積が大きそう。 なんですが・・・例のごとく私の引いた個体はヘッドがっちり固定されててビクともしねーですよ(涙目)。。 *9/13追記 やはりEX10位の出力設定が一番美味しそうなので、再度500mAになるようセッティングを試みてみました。 これはもう本当に一瞬で締め込むので、肉眼だと明るさ変わったと確認する暇はありませんでしたが・・どうでしょう?・・って、ありゃ?画像だとEcoの300mAくらいとたいして変わらないように見えますが、照度的にはMaxの65%くらいだったので450mA相当としました。 とりあえずこれで何分持つか測ってみました。約75分ってとこですので、やはりちょっと500mAを下回ったっぽいです。 そんなわけでドングリ3パターンが揃いましたので並べてみました。ふ〜む、トータルからいけばやはりEcoが一番効率良さそうですね。 と、Maxも意外と悪くないってのは回路の効率が良くなる電圧なのかな? CC(Clever Current)は明るさとバランスは一番良いのだけどトータルでは最下位だったのは意外でした。 なるほど、それぞれに一長一短はあると言う事か。 つまり、これが本当の・・・。 ドングリの背比べ? |
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こんばんわ。今朝の地震でmonozof秘密基地は崩壊したのかと心配しましたが、無事でなによりです。 |
0909 2008/09/11 22:54 |
実はそんなに震度あったんだぁと後からびっくり。 |
monozof 2008/09/11 23:12 |
ああ、例の法則ですね(^_^;) |
takebeat 2008/09/11 23:34 |
はい、最初回路側ではどんなカーブで出力が変化するのか?どう確認しようか?考えていたのですが、結局照度で実測してみるのが確実でした。 |
monozof 2008/09/12 02:12 |
そうそうmonozofさんも書いていらっしゃいますが日常的使用ならNiteCore EX10がいいかも。 |
takebeat 2008/09/12 12:52 |
おっそちらではP10Cの温度を測ってみてくださってたんですね。(あ、でも画像がP10Aっス) |
monozof 2008/09/12 20:37 |
写真間違っているのに気が付きませんでした(^_^;) |
takebeat 2008/09/12 23:27 |
なぜか文章が抜けていました |
takebeat 2008/09/12 23:29 |
たびたびすいません、 |
takebeat 2008/09/12 23:55 |
おはようございます。 |
monozof 2008/09/13 08:33 |
リチウム電池・ニッケル水素電池においても実用量は状態と条件の影響を受けるようなので、特定は困難そうだなあと考えています。短時間に大電流で測定した場合、長時間小電流で測定した場合、温度管理した場合、しない場合、更にそれをどこで測定するかでも差は生じて来るモノと推察しています。厳密には全層の電気化学反応を直接見る事が出来ない限りは不可知なモノなのかも知れませんね。 |
monozof 2008/09/13 08:46 |
トーチルーメン測定器ってちらっとwebで見かけたことがありますが、500万位したっけ・・・ |
takebeat 2008/09/13 09:18 |
ロトで3億円当たったら・・ビーフカレー何食分だろう?・・と思ったけど、そんなに毎日カレー何杯も食えないだろう?と自分を慰めました。。 |
monozof 2008/09/13 10:46 |
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