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zoom RSS GENTOS EX-737NX:シジミとアゲハ

<<   作成日時 : 2008/02/04 00:51   >>

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「水の配給量を減らそうと思います、閣下」
と、外洋に出て最初の朝、ハーカットがホーンブロワーに言った。
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一人当たり一日に真水2クォート
熱帯で重労働する男たちにとってそれは窮命だろうが。
「いい判断だ、ミスタ・ハーカット」
できる限りあらゆる用心をしておかねばらない。
この航海がいつまで続くのか、あるいは水樽に補給しないで、いつまで巡視任務に残らなければならないのか、予測不可能だ。

”ハヤカワ文庫 海の男/ホーンブロワー・シリーズ<10>「海軍提督ホーンブロワー/1.ハンガリーの聖エリザベト」著 セシル・スコット・フォレスター/高橋泰邦 邦訳”より抜粋


「ふむ、大昔の船では塩よりも水が貴重だったのか」
・・とブライト艦長が思ったかどうかはともかく、問題は配光にありました。

シジミとアゲハ・・・なんか萌え系な女性キャラっぽいですが、前回EX-737NXにProlightとCreeを載せてみて気が付いた事は配光がまるでなっていない、と言う事でした。
さながらアゲハ蝶のように上下の一部分に強い光が漏れて肝心の中心部分が抜け落ちていると言うランタンとしては最低のパターンとなっていました。

それに比べればオリジナルの日亜は、指向特性に合わせたドームおよび上部リフレクタの形状と配置によりシジミ蝶の羽のように丸みを帯びたパターンを描いており、完全とは言えないまでもよほどランタンらしい配光となっています。

ランタンらしい配光と言うのは・・・出来れば実際のガソリン・ランタンとかの画像でパターンが見られれば一番なのですが、私はアウトドアマンではないので代わりにこちらのブログをご紹介。
これだけまとめて見られるととても参考になります。
LED系は今風のが無いのでなんですが、本物のランタンの光は全方位に均一である事は判るかと思います。

特定の範囲内の照度を上げ視覚情報の取得に適した環境を提供するモノ。
これは前回触れた環境構築のための光ですね。

ですのでランタンとは有効範囲が限定的であり、また外部環境から独立した構造体の中に光源を持つモノで、可搬性の有無は問わず、上記運用時に固定された態様をもってその呼称を確定される・・と定義出来ます。

つまり、これはランプの形態の発展型です。
そしてランプとは一定の明るさを提供してくれる装置の総称です。
アルコールであってもロウソクであってもフィラメントあっても蛍光灯であっても、それらは全部ランプ。

そう、EX-737NXがまだランタンではないとしたら単にランプと呼べば良いのですね。
電池と言うエネルギー源とLEDと言う発光体により一定照度を提供してくれるモノ。
すなわちこれはLEDランプである事はまず間違いありません。
ランタンについても一部はある程度その条件を満たしています。
ただ、まだ完全ではなく今はむしろカンテラとの中間的属性にあるように思います。

カンテラは・・これは途中までランタンと同様の構造体なのですが、運用目的が限定的な環境構築に留まらない事に注目しました。
時には目印として時には信号として、場所も移動体であったり固定されていなかったりとよりアクティブになっています。
これは見られる光、情報伝達のため光ですね。
ちなみに最初に引用した小説は帆船の時代の英国海軍を舞台に書かれた作品なのですが、船の照明器具にはカンテラが装備されています。
ランタンではないんですね。あるいは客船なんかにはあったかも知れませんが、これは軍艦ですので高機動汎用角型照明装置”カンテラ”が必須となります。
火災=終了な帆船にとって原始的なランプなどはもってのほかと言えましょう。

そして更に反射鏡により強い指向性を与えられた光は、到達点でも光学的環境構築を行い離れた場所の視覚情報を取得する手助けをしてくれるようになりました。
ええ、いわゆる懐中電灯やらサーチライトの事です。

・・・と、行き過ぎました。
カンテラはランタンがランプの態様のひとつであるように、カンテラもまたランタンの態様のひとつとも言えます。
カンテラも壁にかけっぱなしにされてれば、それはランタンと言えるかも。
逆にランタンをぶら下げて外に出る事も出来ます。
が・・その使い方では互いに中途半端な能力しか発揮できなくなります。
その使い方だと光源としてはランプと大差ないモノと言えるでしょう。
言うなれば裸電球のように、部屋の灯りにも工事現場の目印にも出来るけど、そのどちらも間に合わせのカタチでしか無い、と言う事です
どうも今のLEDランタンの多くはそうした原始的な灯具から抜け切れていないように思います。
そうした中ではこのEX-737NXはかなり進化している方だと思いました。
そしてこれから更に進化して現代の本物のランタンにどこまで近づけるか?ですね。

その為にはまず・・アゲハをシジミに変えねば始まらないと思いました。
で・・今日はこんなのを作っていました。
画像
上面への光が日亜用リフレクタに合うようCree用コリメーターを削ってみました。
具合を見ながら全部手でしこしこ削っていたので指が痛いです。

出来は今三くらいなのですが、とりあえず解りやすいカタチになったので比較してみましょう。
画像
生画像だけだと判りにくいので今回も下段は標本ちっくに加工してあります。
白い部分が闇で、羽の真ん中が広いほど均一に光が出ている事になります。
シジミ・・と言うよりモンシロチョウっぽいですが、いくらか中央部の実際に使える範囲に光を配するようになって来ました。
特に青の内側の赤、緑の領域も広がっているのは良い傾向です。
本物のランタンの配光にはまだまだ程遠いですが、今回はまあこれで良しとします。
実は適したモノさえあれば一気にランタンを再現する事も不可能では無いとは思うのですが、それだと私自身も肝心の根本原理が解らず仕舞いになりそうなので、一段一段ランプから進化させて行こうと思います。

よくガワだけマネても本質が解っていないと応用が利かなくなると申します。
画像

あえてゼロから始めてみるってのも、そう無駄な事ではないのかも。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちわ。アゲハ蝶がだんだん小林幸子かジュディオングに見えてきました。
理想の配光はフィールドによって違うのでしょうね。私が使う環境は横と斜め下方向重視かな?
またコリをコリコリとやっちゃったんですね。ご苦労様でした。そういえば、ジェントスのヘッデンと303Xのコリが余ってました。試してみます?
0909
2008/02/04 13:38
連投すみません。
今気付いたのですが、コリ付けた方は上部のカルビナの周辺から上方向にも若干光が漏れているように伺えますが、壁の反射でしょうか?
0909
2008/02/04 21:27
おお、
このリンク先はとっても
判りやすいですね〜
参考になりますです。

キャニスターの件
んと、暫くいぢってみましたが
違うと言えば違うような。。。m(_ _)m

そー言えば昔、
グロー球のカバーで
確かランタン風にやってましたよね!?

このコリを被せるのも
雰囲気的にはあれと同じ様な
感じなのでしょうか。。。
unkochan
2008/02/04 22:20
0909さん>
斜め下と言うと床方向の視認性ですね。
これも現時点ではノーマルの日亜がベストであり、それは全LEDランタン中ベストでもあると思います。
どうも少しばかりEX-737NXを過小評価していたようです。多くは床にうまく光が広がらないか、KaiにあるCreeモデルのようにリフで光を送ろうとして縞々なリングを出してしまう。ランタンらしくない環境光ですね。
あ、上に漏れているのは横方向に広がった分が壁で反射しているのとコリからの拡散分だと思います。

unkochanさん>
そうですね。自分としては少しはソレの雰囲気が出せたと思うのですが・・あれだとまだキャンドル・ランタンくらいかも。
たぶんアウトドア派の本物のランタン使いの方々はLEDランタンに何が足りないのか、とうに気付いておられる事と思いますので、そろそろ完成に近づけなくては。
monozof
2008/02/05 01:03

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