いや名称は単にC8Sでも良いんですが、monologとしては今回は少し仕様を特殊なモノとしました。 これまで漠然と明るさや性能の下限上限を決めていたのですが、用途に応じた基準を策定しようと考えています。 シュアのパーソナル向けやスペシャルオペレーションのようなカテゴリを設けて、それぞれに応じて仕様を決めていこうと言うわけです。 例えばC2 TEなどはパーソナルあるいは常用ライトとして扱われ、明るさよりは安定性や安全性が優先されます。 一方で使用者や運用法が限定されるオペレーションライトのカテゴリーにおいては安全基準は緩和され、代わりに絶対的な性能が要求される・・と言う感じですね。 ですので、このSはスムースリフのSではなくてSpecialのSで、monologでは初のカテゴリーのモノとなります。で一緒に写っているのはチーフスペシャルとか、そんなベタな組み合わせにしてみました。 マルシン製ガスガン S&W M60 2inchモデル+初期型フルサイズカート・・なんですが画面切れてて38スペシャルのサイズかどうか見えませんね。。 まず今回の物理的な構成はこんな感じになっています。怪しい構造物が入っていますが、とりあえずサーマルディストリビューターとでも。 ちなみにキャニスター内側の細い銅線はGND用で、熱伝導とは関係ないです。 内部ではこんな感じでリフ経由キャニスター経由に加え、ヘッド底面へもLEDから直に熱が伝えられるようにしてみました。何度か改良してこの形になったのですが、もう少し整理出来るかも知れません。 これにより重量は146gから152gと若干増加しています。 次に回路の説明に移るのですが、ここで一度ノーマル時のグラフを見返してみたいと思います。これはLEDだけQ5に載せ換えて、リフや回路はノーマルのままの構成でしたので、点灯直後の照度の垂直低下は若干ありました。 その後はMRVやTiablo A9などのように降圧コンならではの緩いS時カーブを描いて降下して行っています。 その後に回路をAMC7135x3の1Aに換装、リフをスムース化してキャニスター周りの熱伝導経路も現在の構成に近くなります。ご覧の通り初期の照度降下はほとんど見られなくなりました。 が、実は・・・何故か照度自体が低下していました。。これだと大体700mAの照度になります。 確かに組む前は回路とLED間では1A流れていたはずで、テール電流も1A以上流れていたはずなんですが・・「はずはず」言ってても仕方ありません。 比較すると3CPの700mA駆動では2時間後でも初期の80%以上を維持、3時間を過ぎてようやく70%を切ります。 ですので仮に700mAしか流れていなかったとしても、この降下率とランタイムは悪過ぎる、と言うわけですね。 一応目標としてはランタイムは短くなっても降圧コンより照度降下を抑えるのが目的でしたので、いずれにしろこれは失敗でした。 理想は前にC2 Q5を昇圧コンで790mA駆動した時のようなグラフになる事です。 その時のランタイムは1時間55分でしたので、1Aなら1時間20-30分まで照度を維持してストンと落ちる感じですね。 そこでこの白コン(現在は青コン)を試してみる事にしました。 が、これまた私には特性が良くわからないんですよ。 デフォルトのトリマ位置で1AA、2AAで程良いのは判るのですが、3.7Vリチウムを使ってそこから左回りに出力を上げて行くと、何やら個体毎に出て来る値が違うような・・。 とりあえず適当に組んでLED側出力をまず1.5Aから始めてみました。 これは先の熱伝導システムなら放熱能力の限界と電圧降下により照度は落ちて行きますが、2Aでも熱伝導自体が遅延する事が無いと言うのをROFさんのBoostモードでテストしてあったからなんですが・・点灯してみると2A時よりも照度降下が早く、発熱量も多いっぽい? なわけない、とテール電流を調べてみたら・・3A流れていました。。 そこで今度はLED側で1.2Aにトリマを合わせて点灯してみましたが・・まだおかしい。 まあ昇圧コンですので電源電圧が下がれば一次電流が増えるのは分かりますが・・・。 テール電流は・・2.4A。。。いや、無いですよね。 それでいて降下速度が速すぎて不確かではありますが、初期照度は1.2Aではなく2Aくらいで出ているっぽい。 ランタイム(すぐに停止してしまいましたが)の降下角も1.2Aのそれではなく2A相当を示していました。 って、これまた「ぽいぽい」言っていても埒があきませんね。 そこでもうLED側の電流は無視して、初期照度とランタイムグラフの形状を見ながらテール電流だけで出力を調整する事にしました。 で、この辺かな?と勘で導いた値がテール電流で約1.3A(満充電時)。初期照度、点灯直後の降下角、ストンと落ちるまでのランタイム、プロテクト作動後の電源電圧、これらの要素からこれで実質1A駆動出来ていると判断しました。 何やら怪しげな決め方でしたが、これで当初の予定に近い設定になったようです。 とりあえず、ここまでの構成でのグラフ比較です。昇圧コンだとプロテクトが作動してしまうので、どうしても降圧コンや定電流ボードよりランタイムは短くなってしまいますが、今回は照度が落ちて長く使えるより絶対的な明るさを可能な限り維持するライトを目指していましたのでこれでOKです。 2時間まで含めたトータル値でもノーマルの降圧コンを上回ってくれました。 と言う感じで、このC8Sは試行錯誤を繰り返して何とか形になりました。 ただし最初に述べた通り、このライトは安全基準を少し甘くしてあります。 プロテクトが働くまで連続点灯しても照度は変わらない代わりに・・かなり熱くなります。 40分の時点でボディを測ってみたら49℃になっていましたので、素手で持ち続けるには相当の気合が必要かも。 気軽に人に貸したりは出来ないけれど、いざと言う時の為の仕様です。 おそらくコンパクトさを生かしてTE系や普通のライトとセットで使うのが良さそうですね。 遠射系の1本で済ますなら、ちょっと大きいですが十分な明るさとランタイムの長さ、そして連続点灯でも熱くならない扱いやすさからやはり3CP Q5の700mA駆動が今のところベストと言えそうです。 ちなみにC8Sの明るさについては、正直今となってはごく普通の値です。 1mで22000Lux、2mで5700Luxですので、これでようやく今の遠射系のレベルに並ぶ事が出来たと言ったところでしょうか。 最後に手持ちの3CPと明るさ比べをしてみました。光色の違いもあって判り難いですが、C8Sも結構3CPのそれに近い感じになったように思います。 と言ってもこの3CPはまだ実験体状態で、明るいのは明るいのですが初期照度を維持できません。 こちらも実験体の役目が済んだら先のパーソナル用に700mA駆動にしたいと思います。 の前にもう少し規格の策定を進めておかなくては・・。 |
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こんばんわ。 |
0909 2008/06/02 22:01 |
こんばんわ、ようやっと霧の夜の動画を追加しました。 |
monozof 2008/06/02 23:31 |
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